オモニエールって何だろう
モダンガールシリーズを作ろうと思っていろいろ見てみても巾着ばかりなのよね・・・
巾着をいい感じで言えないかと探していたら、フランス語で 『オモニエール』というらしい。
なんかボンボニエールみたいで、高貴な感じがしませんか?
Aumônière(オモニエール)とはもともと、ベルトに装着され、施しを目的としたお金が入っている財布の形です。料理(要約 きんちゃく型に折り曲げ縛った料理)の名前でもあります。
引用:フランス語Wikipedia
二段花形手提袋を再現しようと黒でやったけどピンと来ず、別なものになりましたので、今度はブルーで作ってみました。
サムシングブルーの結婚式用オモニエールにしようとしたのですが、気になっていろいろ探すうちに『初聖体式用バッグ』というのに当たりました。
初聖体は、教会の人が最初に聖体を受け取るいくつかのキリスト教の伝統における儀式です。(中略)洗礼や確認とは別に初聖体の儀式を祝う教会では、それは典型的には 7 歳から 13 歳の間に行われ、多くの場合、通過儀礼。他の宗派では、最初の聖体拝領は通常、青年期または成人期のある時点で行われる確認の受領に続きますが、東方正教会と東方正教会のキリスト教徒は、洗礼とキリスト降誕とともに、幼児期に聖体拝領の秘跡を最初に受け取ります。
引用:英語Wikipedia 画像はパブリックドメイン
キリスト教の儀式で、子供がきちんと理解ができるようになってから、初めて正式にキリスト教の信徒になる儀式だそうで、古いパリの百貨店のカタログにも、儀式用のバッグとして出ています。(最上部画像 パブリックドメイン)
二段花形手提袋をオモニエールにしてみる
1924年発行 新しいタッチングの仕方(野村登美路著) より二段花形手提袋を再現することにしました。
タティング部分は出来上がったのだけど、紐部分と中袋をどうしようか迷い、布を中に入れてみました。
紋甲イカじゃないのよ~
初聖体式のバッグを参考に、きんちゃく型ではなく、前と上でリボンで縛るタイプにしました。
本当に作ったのか?
オモニエールの再現に限らず、古書再現にあたって、疑問があります。
この時代の本は本当に作ったのだろうか?
原本では、
シャッターで四目編みピコ一つだし四目編みまして引き締めます。四分位間をおきまして四目編みピコ一つだし四目編みまして引き締めます。
はい、R: 4P4 Clで、糸を1.2cm 渡してまたリングですね?
ピコを作っているとすると、はて・・・モチーフとどこでつないでるんだろう・・・
ピコを一つだしとは、ピコを作るのではなくつなぎのこと?で、上から作っているのかな?
モチーフの間の穴埋めのことも書いてないし・・・
本当に作ったのかな??? 翻訳しただけかな? 省略しているだけかな?
今のキットで、何つなぎか書いてなかったり、進む方向が書いてなかったり、始める場所が書いてなかったりすると、必ずお問い合わせが来ますので、わりと書いてあるレシピが多いです。
いい時代ですね・・・
私も頭で解読して良し!と思っても、実際に作ってみるとシャトルが逆だったり、そのままだと進めなくて糸を入れ替えたりに当たることがあります。
タティングには、図ではわかりにくい【やってみなければわからないこと】と【人によって解釈が違うこと】があると常に思います。
あれ?と思ったら、やりやすいように変えてくださいね!
骨折した手でできたこと
とにかく、まだこんなにたくさんシャトルつなぎができる手首ではありませんので(このころ左手首を骨折していました)モチーフ部分はバイトに先に作ってもらい、リングでつないで糸を渡し、次の段のリングの真ん中でピコつなぎして、つまんだ感じで仕上げました(図右のように)
これでいいですよね?
いや、本の通りにできるという方はそれでもいいですよ。
内容: レシピ・ 糸 リズベス#20 ・オーガンジー・リボン
必要道具:シャトル1個 はさみ ボンド 内袋用 ミシン、ミシン糸( 又は縫い針 縫い糸)
デザイン:1924年発行 新しいタッチングの仕方(野村登美路著)からアレンジしています。
原本は著作権保護期間終了の国会図書館デジタルカタログで閲覧することができます。
フランス語のネーミングはわかりにくい説
フランス語で【オモニエール】にしましたが、商品名をつけるときはフランス語は厄介です。
第一読めないし、意味も分からない。
一番大事な、検索にも引っかからない!
フランス料理や、パティスリー、フランスアンティークや雑貨屋さんは仕方ないと思いますが、普通の場合は極力フランス語は使わない方がいいと思います。(持論です)
今回は”思い”がありフランス語を採用しましたが、商品名は【オモニエール】とカタカナにしています。
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