想い出のクラッチバッグ (2022年1月記)
年末少し片付けていたら、中国の古いものが出て来ました。
アジア展で日本中を廻っていた頃、私はタイのブースでしたので、よく隣の中国ブースが気になり、少しずつ買っていたものです。
古いチャイナ服も、暇なときに試着させてもらい、映画『花様年華』の様に着替えては出たり入ったりしていました。
前世で使っていたのではないかと思うほど、この時代の中国のものがしっくりきます。
その中でもこのクラッチバッグは捨てずに取ってありました。
クラッチバッグって今ではほとんど使わないですが、使う使わないではなく、着物には帯、ウエディングドレスにはブーケとベールというように、お決まりのつきものだったのではと思います。
鏡があり、他に入るものといえば口紅とハンカチくらいのもの。
持つところはなく、ベルトがついています。
中国のお姉さんに「これは何のため?」と聞いたことがありますが、その答えも気に入っています。
ダンスホールでバッグを持ったまま踊れるように だそうです。
ああ、夢でもいいから、オールバックのトニーレオンと踊りたい。
クラッチバッグを作ってみたい
奇しくも、お正月に持ち帰った宿題は、’60のクラッチバック。
タティング部分は簡単ですが、口金は苦手なので、作りやすく使いやすい方法を模索中です。
クラッチバッグのタティング部分ができましたので、口金を探しに行ったのですが、肝心なタティング部分を忘れておおよその勘で買いましたら、なんと縦も横もピッタリでした。
これぞ神様が決めたサイズです。
口金に説明書が付いているので、その通りに作ったらできそうです。
しかし、口金に付属しているはずの紙紐がないんだな〜
今更返せないし…買いに行くか〜
みなさんもキットの中身は作る前にまず先に確認しましょうね!
口金苦戦で失敗は成功のもと
イブニングバッグが完成しました\(^o^)/
一旦売り切れましたがご要望が多いのでキットにします。(揃えるものが多いので、口金付は在庫限りで終わりです)
Learn Tatting: Book No. 660 1959より
内容:レシピ・糸(リズベス#40)外布、内布、接着芯、キルト芯、手帳用口金キット(口金・紙紐・説明書)
使用道具:シャトル 2 個・ボンド ( またはとじ針)・木工用ボンド等(口金用)裁縫道具・またはミシン
来上がりサイズ タティング部分 直径約15.5cm × 高さ約26 cm
口金は慣れませんので悪戦苦闘でしたが、コツがわかりましたのでお知らせします。
①口金の説明書をよく読んでから始めましょう
何でもそうですが、説明書には全部書いてあります。よく読んでから始めましょう。
②タティング部分はがま口になってから付けた方がいいです
布に付けてから作った方がきれいだとは思いますが、ボンドを付けたままあちこち触るので、特に黒い糸ですからうっかり触って白くなったり、端の部分ががま口の中に入ってしまったりするので、がま口になってから位置を決めた方がいいです。
③縫い代は本当に3㎜で
縫い代込みの型紙ですが、縫い代は3㎜と書いてあります。少し多めに縫うと、口金からミシン目がはみ出ます。(口金の中に入るよう、全部の端っこが止まる程度でOK)
④速乾性ボンドでない方がいいです
金属と布なので、セメダインなどの速乾強力ボンドを使いたいところですが、布を入れ込んでいくうちに乾いてしまい、いい位置に行きません。木工用ボンドなどでいい位置に付けてから、じっくり乾かした方がいいです。
⑤紙紐は付属のものを使おう!
付属の紙紐がなかったので市販のを使ったらサイズが合いませんでした。付属の紙紐を、マイナスドライバーなどでボンドが乾く前に押し込んで、乾くと止まるようにして入れ込んでください。
以上、私が困って何度もやり直したところをまとめました。短時間、一発でするのがコツですので、皆さんはこれに気を付けて作ってください(^_-)-☆
まとめ
私が作りたかったから・・・という理由でキットにしました。
作ってみたい!と思われる方はぜひチャレンジしてみてください♪
タティングのキットで、バッグの作り方まで完璧に説明するのは難しいです。
市販のバッグキットや、今までのトートバッグや巾着の常識の範囲内でできるバッグキットにしていますが、手芸店ではなくタティング専門店なので、布やパーツの継続的な調達は難しく、今後はレシピと糸のキットで、布やパーツはお好みでということになりそうです。
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