明治時代のタッチングレースを再現する

タティングレース

西南戦争の年、明治10年1877年に「童女筌」は文部省より発行されました。

300余ページにわたりたくさんの手芸が掲載された教科書的なこの本は、日本で初めてタティングレースが紹介されたということでも有名です。

原本は国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができます。

日本最古と言われるタティング掲載本 明治10年文部省印行 童女筌 より
タッチングレース 「スタール、ペテルン、コーヴェレート」即チ星形紋ノ被物
(おそらくこれはラテン系なまりの日本語表記で、英語では「Star Pattern Coverlet」ではないかと思います。)を再現してみました。

句読点なし、旧漢字、カタカナの送りがなに一瞬たじろぐでしょう。
しかし、少し慣れれば、詳細な説明と図により、当時のレシピのまま再現することが可能です。
そしてそれが届いたばかりの西洋の香りそのままのデザインであることに驚かされます。

基本の簡単なタティングですが、いかがでしょう、すごく素敵なデザインだと思いませんか?

Aphyuオリジナルキット 【スタール・ペテルン・コーヴェレート】
内容:レシピ(旧仮名、旧言葉遣いの解読済み)使用糸 ダルマ#60
ソロバンビーズ オリムパスおしゃれフレーム 楕円 小
出来上がりサイズ :フレーム 約8×10cm
必要道具:シャトル1個 はさみ 縫い糸 縫い針 ビーズ針 ボンドまたはとじ針
レベル:★★☆☆☆

情報の伝達に時間がかかった時代、鹿児島までタティングが伝わっていたかは定かではありませんが、西郷どんが生きた最後の年、確かに発表されていたこのレシピで 時空の糸を結んでみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました