タティングに慣れた方なら、もっと変わったもの、もっと難しいものに挑戦したいと思うかもしれません。
ショールやバッグまでは作れないけれど、凝ったアクセサリーを作りたいと思う方が多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのはラメ糸です。
従来は太いラメ糸しかなかったのですが、今は様々な太さのラメ糸が出ています。
ラメ糸の太さ

ラメ糸の太さはあまり一般的には知られていませんが、作ってみた感じで言いますと
太い順から
Lizbeth metallic #20 (Lizbeth#20より太い) 当店では箱でのご予約でのお取り寄せ

Calais 4S (4本撚り)(Lizbeth#40くらい)

Lazy Daisy #40(3本撚り)(ディアマントに近い)
ラスト3つは同じくらい細いですが、滑らかさで引き具合が違うので、出来上がりはCalais3Sが一番小さくなると思います。
タティングにおけるラメ糸のメリット・デメリット
ラメ糸が使いにくいという方は、綿糸と同じ感覚で使われていると思います。
メリットデメリットを知って、糸に合った使い方をしてください。
ラメ糸のメリット
・型崩れしにくく糊やアイロンが不要
・ビーズや金具と相性がよくアクセサリーに向いている
・かんたんな模様でもキラキラして高級感が出る
・手汗に強い
・劣化しにくい
デメリット
・解きにくい
・糸の質や色によっては引っかかる(白や黒や濃いめの色はカリカリします)
・手加減によっては締めにくい
・糸始末が思うようにいかない
・糸が割れる
というところでしょうか?
糸始末にはセメダイン系の強力ボンドが必要です。

ディアマントなどのラメ糸などの糸始末に最適
布に使用する場合、若干縮むことがあります。
ただ、デメリットも、タティング向きの糸で、作品に合った手加減で、糸に合った糸始末をすると解決することができます。
糸割れの対策は、糸に合ったかぎ針でピコつなぎをする、ピコの糸が割れるのはビーズを入れたりピコを少なくして対応、そして一番大切なのは、何回も直さなくていいよう(特にシャトルつなぎ)慎重に進めることです。
かんたんなデザイン~慣れたデザインをラメ糸にしてみる
まず慣れないと引っかかったり、リングが締めにくいので、簡単なモチーフで試すことをお勧めします。
上の見本画像のような簡単なデザインでも、それだけでもピアスになったりブレスレットになったりします。
以下は元あるデザイン(左)をラメ糸(右)で作ったものです。








ここまでは同じ目数で同じように作ってもうまくいきましたし、違うもののように見えて面白いです。
失敗もある
苦労したのは以下のブレスレットです。


下の段と上の段の真ん中にチェインが1本入るのですが、ラメ糸では程よくカーブしないでピーンと張ってしまい、他の部分がグニャグニャに歪んでしまいました。
そこで、1本のチェインを無くし、ピコの数も減らしてよりシンプルにしたら、結果元のデザインを壊さずに、ラメ糸でアレンジしたように見えるブレスレットに仕上がりました。
まとめ

ラメ糸はうまくできないというイメージを持つ方が多いようですが、ラメ糸は苦手という方は、強く引きすぎているか、向いていない糸やデザインを使っていることがあると思います。
タティングに向いている糸で、まず簡単な模様から、そして作ったことのあるデザイン、できる限りシンプルなデザインで、手の力を抜いてお試しになってみてください。
できたものの美しさと達成感は、あなたを魅了することと思います。
ぜひ素敵でゴージャスなラメ糸の世界をお楽しみください。
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