アンティーク・ヴィンテージを売る資格(完売キットの無料レシピPDF付き)

ハンドメイドビジネス

お店をしていると、時々古いものを扱うことがあります。

個人の方でも、今はメルカリヤフオクなどで中古品の売買などもできるようになり、そんな時、資格が必要なのかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。

古いものを売るのに古物商許可申請が必要と思っている方も多いですが、許可証が必要な場合と、そうでない場合があります。

そもそも古物とは?

「古物」とは、一度使用された物品(鑑賞的美術品及び商品券、乗車券、郵便切手その他政令で定めるこれらに類する証票その他の物を含み、大型機械類(船舶、航空機、工作機械その他これらに類する物をいう。)で政令で定めるものを除く。以下同じ。)若しくは使用されない物品で使用のために取引されたもの又はこれらの物品に幾分の手入れをしたものをいう。

昭和二十四年法律第百八号 古物営業法より

これらを営業目的で取引する場合、管轄警察署に古物商許可申請が必要です。

警視庁古物商許可申請ページはこちら

古物許可証は必ず必要か?

古物商許可は必ずしも必要というわけではなく、必要な場合と必要でない場合があります。

古物商許可は国内での盗品の取引を防止するためにあると考えると、許可の要・不要がわかりやすいです。

必要な場合の例

  • 中古品を買って転売する場合
  • 人から預かった古物を売って手数料を得る場合
  • 中古で買ったものを修理(リメイクを含む)して販売する場合
  • 海外から仕入れた人から日本で買って売る場合

必要ない場合の例

  • 個人的に売買する場合
  • 無償で手に入れたものを販売する場合
  • 海外から直接仕入れたものの場合

わかりやすく着物のリメイクで説明すると・・・

許可申請が必要な場合の例

  • 国内で買った古い着物をそのまま、またはリメイクして売る場合
  • 海外で仕入れてきた人から日本で古布を買って、そのまま、またはリメイクして売る場合
  • 日本で仕入れた古い着物やそれをリメイクしたものを海外に輸出する場合

不要な場合の例

  • 自分や親族の着物をそのまま、またはリメイクして売る場合
  • 海外で直接仕入れた着物をそのまま、またはリメイクして売る場合

ヴィンテージ・アンティーク・デッドストックの違い


古いものといっても、アンティーク・ヴィンテージ・デッドストックの違いが判らない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しますと…

アンティークは100年以上経ったもの
ヴィンテージとは10年程度〜100年未満の年数が経ったもの
デッドストックは販売店やメーカーに新品のままストックされている、在庫品

例えば、ヴィンテージのデッドストックとは、100年は経っていないけど、新品のままストックされて残っていた10年〜99年程度経っているものという事です。

アンティークやヴィンテージはもちろんですが、デッドストックも仕入れて販売する場合は古物商許可証が必要です。

お待ちかねフリーレシピとヴィンテージ糸のキットのご紹介

ということで、海外から直接仕入れたものには古物商許可証は要りません。

アメリカから直接仕入れたヴィンテージデッドストックのレース糸とアイリッシュリネンのエジング用ハンカチを使ってハンカチエジングのキットを作りました。

キットは2019年に完売してしまいましたが、同じハンカチが2度と手に入らないということで、ここでフリーレシピを公開したいと思います。

リネンやコットンの布に合わせて作ってください。(穴がない場合は先に作ってかがってください)

Vintage Tatted Edging フリーダウンロードPDFはこちら

Vintage Tatted Edging 1938 年発行 The tatting book より

見本は エジング用ハンカチ(ヴィンテージアイリッシュリネン)とヴィンテージレース糸#60(American thread Co.)で作成 

必要道具:シャトル1 個・はさみ・とじ針またはボンド 角なしシャトルの場合 レース針10 〜 12 号 出来上がりサイズ:約30 cm ×30 cm(ハンカチ 約28.5 cm角 エジング高さ約1.5 cm)レベル:★★☆☆☆

もう一つ、タツティングに使ふ絲より〜古いアメリカのクロシェ糸と日本の絹穴糸を比べてみるキット

このキットはアメリカから仕入れた古い綿糸と、現代の絹糸がセットされた研究キットです。

100年以上前のモチーフレシピで同じモチーフを作ってみて、当時利用していた糸と現代の糸の質感の違いをお楽しみください。

内容:モチーフレシピ ヴィンテージクロシェレース糸#60(American thread Co.) 絹穴糸 大国絲業   20mずつ

必要道具:シャトル 2個・はさみ・ボンドまたはとじ針

見本はモチーフを布につけ、ピンクッション用のウッドボールに入れている応用作品です。(布・ウッドボールは付きません)

レベル:★★★☆☆

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