糸の太さや色が決まるまで・・・と言いながら結局愚痴になってしまった回

タティングレース

コロナ自粛の期間いろいろな【古書再現キット】を作りました。

古書ですので、わかっていることは白黒の全体画像と、当時のメーカーの糸のサイズだけです。

そのまま使うものもありましたが、デザインのみ使って全く違うものに仕上げたこともあります。

その際にどのように色やサイズを決めていったかの記録を振り返ります。

古書再現の為に糸の太さを比べてみる

今回は少し簡単にエジングなどでチョーカーを作ろうと思います。(2020年6月10日)

バイトに頼む前に糸の太さを見てみました。

左からダルマ#60、オリムパスタティングレース糸細(#70)、リズベス#80 です。

ダルマ#60は4㎝になってしまいましたので、チョーカーには太すぎるということで、却下です。

オリムパスタティングレース糸細とリズベス#80は同じくらいで3㎝ということがわかりましたが、色と硬さで、みんな大好きリズベスのCol.606に決定です。

私たちのようにすぐに他の糸と比べることができる方も多くはないと思いますので、お問い合わせいただいたらいいとは思うのですが、しかし人によって、手加減によって、作品によって、あろうことか糸の個体差までもあり、一概に言えないということもあります。

メーカーによって番手が違うのは何とかしてほしいとは思いますが、自分なりの太さの加減を調べたいのなら、300円~700円くらいの糸ですから、労を惜しまず、いろいろな番手でお試しになることをお勧めします。

この作品にはこの番手の方がいいかなという見当も徐々についてくると思います。

元のデザインの由来を調べてみる

(2020年6月11日)昨日のチョーカーのレシピを作ろうと思ったら、名前が【Insertion】となっており、意味が分からないので調べてみました。

インサーションとは《挿入・挿入物の意》手芸で、レースや別布などを、切り込んだ布の間に差し込むこと。また、そうした小片。

goo辞書

とのことで、なるほど、表紙の写真?のこれか。

うちのお店にもハシゴレースですが、ありました。これがインサーションです。

服とくれば思い出す・・・そしてまた愚痴に・・・

そこで思い出したのですが、このお店を始める時には、タイとミャンマーと取引がありましたので、ミャンマーでタティングのインサーションを作って、タイで服を仕立てて、東京の一等地で販売するんだ!

と意気込んでいましたが、自分のタティングの技術もそこまでいっておらず、ミャンマーにずっと住んでいるわけではないので、頼んだもので無駄になってしまったものも数知れず・・・

そのうち2回もお金をなくされ・・・まあ取られたということです・・・やる気が失せました。

裁縫の技術もさほどないので、作家として一点一点丁寧に服を作ってタティングを付けて売ることも断念。

そのうちタティングアクセサリーブームになり、初心者を教えたり、材料を揃えたりで忙しくなり、そのままになってしましました。

ブームで技術を身につけた才能とセンスのある人たちの方がもっと素敵なものを作られていて、もはやもっといいものができる気はしません。

希少価値のあった時代だからこそ、意味があった。目の付け所は良かったのですが、理想と現実は違ったというお話です。

なんかボヤキのようですが・・・

私は今の仕事の方が向いていると思いますので、結果オーライです。

インサーションを使いチョーカーにする

そうしてできたのがこちら【インサーションのチョーカー】です。

古書再現からのアレンジレシピ【インサーションのチョーカー】キット

サイズ:エジング 28模様で約23cm (お好みであと5〜6模様できます) リボン1m

インサーションという、服の切れ目に入れ込むレースのレシピで、チョーカーを作りました。チョーカー以外には、カチューシャやシュシュ、ネックレスやアームバンドなど、お好みでアレンジもできます。

細く、シャトル2個使いなので大変そうに見えますが、同じことの繰り返しなので割と簡単にできます。

古書再現をした結果思ったこと

このように【インサーションだから服に付ける】というのではなく、チョーカーにしたり、カチューシャにしたり、ネックレスやブレスレットにしたり、一部分でピアスにしたりなど、作れるものは無限です。

本などで好きなデザインを見つけたら、そのままを作るだけでなく、いろいろアレンジを楽しんでいただきたいです。

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