スプリットリングがわからなくても大丈夫。できるものはたくさんあります。

その他のお悩みに

タティングを始めて間もない方によく、【スプリットリング】を教えてほしいと言われます。

本を見ていてもわかりにくいので気になるのでしょう。

でもリングが均一に絞れない方、リバースワーク・・・???の方、リングのみのお花の最後のピコつなぎがわからない段階では、スプリットリングはまだ使わなくて大丈夫です。

かんたんな技法だけでもできるものはたくさんあります。

タティングの上達のためには、色々な技法を知ることよりも、簡単な技法でも繰り返して作品を完成させることが大切です。

歴史に見るタティングの技法

タティングの起源には諸説ありますが、船乗りのロープ結びを、16世紀ヨーロッパでレースの技法として用いるようになったところから始まり、18世紀~19世紀ごろ大流行しました。

このころのものはまだノッティングと言って、結びこぶを連続で作って袖口や襟などの装飾のために縫いつけていました。

現存する初期のタティングの本は1843年~1850年前後の本で、簡単なリングを糸で結んだだけのレシピだったそうです。

1851年のロンドン万博でRiegoさんがピコつなぎなどタティングの技法で賞を取りましたが、それまではピコ同士は糸で結んでいました。

チェインが1864年に発表されるまでは、リングのみ、または渡し糸に針で装飾する程度のデザインでした。

(TATTING TEQHNIQUE &HISTORYより)

タティング技術の概念として初めてスプリットリングが紹介されたのは、 1918年に出版されたAnne Champe OrrのTatting #13でした。

「タティングの新しい方法」というタイトルが付けられ、スプリットリングがどのように作成されるかについて4つの写真で説明されました。

スプリットリングの画像と歴史の引用資料は The ShuttleSmith Tatting Split Ring Tatting History

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: img008-1024x631.jpg

古い技法のように思われがちですが、タティングが今の形に確立されてから、まだ100年程度なのです。

スプリットリングを使わないでできるものもたくさんある

スプリットリングを使うのには理由があります。

切らずに続けて次の模様に移るため、または一直線にリングを続けるために、左右から半分ずつリングを進めるのです。

スプリットリングで一直線に眼鏡チェーンなどを作るときは、便利だと思いますが、切らずに2段目に上がるときなどはスプリットで上がっても、切って上がっても大丈夫です。

スプリットリングを知っていると、便利だし、糸の結び目は減るし、いいとは思いますが、スプリットリングがなくても出来るデザインもたくさんあります。

スプリットリングを使わずリングを続けて作る簡単なマスクコード

リバースワークもスプリットリングもいらない【いちばんかんたんなビーズマスクチェーン】

リングのみで、スプリットやリバースをしない、糸にビーズを入れてシャトルつなぎをするだけの簡単なレシピです。 難易度★★☆☆☆

内容 リズベス#20、ビーズ、マルカン、カニカン 

必要道具 シャトル1個 はさみ ボンド (使う方はかぎ針、とじ針) ビーズ針

基礎ができてからにしよう!

カルチャーセンターですと、スプリットリングを教えてもらうのは2年目からです。

目を移すことを覚えたばかりの方に、目を移さない方法も教えると混乱するので、スプリットがないとできないデザインは避けて基礎の練習を進めます。

なので、初めのうちは作りたいものにスプリットリングが使われていない限り、無理に技法だけ覚える必要はないと思います。

どんな時にスプリットリングが便利なのかがわかるようになってからでも遅くはないのです。

便利な技法は手間や時間の短縮のために使おう

切って進めても切らずに進めてもタティングはタティングです。

ある程度できるようになって、ここであの技法を使えば楽だな、早くできるな・・・この技法を使う方がきれいだな・・・と思えるようになってから、便利な技法を使うといいでしょう。

ピコつなぎを忘れて後で気づいたなら、150年前は糸結んでいた!とピコ同士を結んでしまったっていいし、スプリットリングがわからないなら、100年前はスプリットリングはなかったと、切って次に行ってもいいのです。

まとめ

絶対的に間違っているもの以外は、タティングはどのようなやり方でも正解です。

スプリットリングの作り方も、人それぞれだったり、作品によっても違ったりします。

今はいろいろなやり方が、本だけでなく動画でも発信されていますので、いろいろ調べて勉強するのも楽しいでしょう。

でも、難しい技法がわからなくてもできるものもたくさんあります。

タティングの楽しさは、簡単な技法でもいろいろなものが作れることにあると思います。

技法でつまづいて何も仕上がらないよりは、わかる技法でまず1つの作品を完成させてみましょう。

本を見ても動画を見てもわからない場合は、レッスンもございますのでぜひご利用ください。

レッスンについての記事はこちら

こちらの記事に簡単なスプリットリングの動画がついています。

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