色のおはなし~十人十色では困るときも~

その他のお悩みに

人それぞれのことを十人十色と言いますが、文字通り 色の感じ方も十人十色です。

人に色を伝えるのは難しい

お客様からお電話でお色を伺う時、こうもまあ表現が違うのかと思うくらい難儀します。

私たちは色のお仕事をしていますので、何色と言われれば大体わかるし、そこから黄みがかったや、青みがかったも識別できますが、お客様はなかなか表現が難しいようです。

色の感じ方は人それぞれですし、見え方も年齢や瞳の色でも違うからです。

特にカーキ、藤色、グレーは何通りもあり、印象も全く違うので、淡いですか?濃いですか?だけ伺うだけでも一苦労です。

色は本当は画像で欲しいところですが、お電話でお色をお探しの場合は、何色と言われるより、お持ちの糸の何番の色より濃いとか薄いとか、赤いとか青いと言っていただけるとわかりやすいです。

色が変わっちゃった(>_<)

先日の井川先生のキットの巾着の色が、糸玉の色と全く異なっていましたので、実物に合わせ色番号を変えました。

井川先生 【作業マットにもなる巾着】キット

出来上がりサイズ マット時 直径 30cm 巾着時 直径約10cm×高さ約8cm

■開いた時はマットにして作業して、急ぎしまうときも巾着でキュッとするとお道具が中に入って便利です。 

右が元の色ですが、今は左の方が近いです。

リズベスで数年前に淡くて素敵だった色は、どんどん濃くなっているような気がします。

いや、濃くなっています。

中国の工場で、色がわからなくなってしまっているのかもしれません。

人によって色の好みは様々だと思いますが、色番の色は統一してもらわないと困りますよね。

センスの問題ではなく『美学』だった!?

香港のLazy DaisyのDaisyさんは、アジアの中でも抜群にセンスの良いタティング作家さんです。

以前そのDaisyさんにラメ糸をオーダーした時の話です。

前に頼んだパステルのラメ糸はとても人気だったのですが、黒や白、銀や金のラメ糸の方が絶対喜ばれそうと思って、Aphyuオリジナルのラメ糸セットをオーダーしたのです。(今は在庫がありませんが、また時期が来ればオーダーしようと思います)

この糸セットについて、Daisyさんのインスタには(中国語ですが) 『日本人の美学』 がいつもわからないけど、いい配色になったとありました。

Daisyさんは香港一おしゃれなタティング作家さんだと思いますが、キットの写真がいつもパンチがあって、こちらこそ「もう少し背景を抑えれば作品が映えるのに・・・」とひそかに思っています(^_-)-☆

Lazy Daisy ウィンターリースキット

内容:ブローチ、ペンダント金具、ビーズ、糸他

英語パターンと画像での工程説明あり

美学だけではなく、環境や習慣が影響することも

アジアでピンクをオーダーするときは要注意です。

色見本があっても、何故かショッキングピンクに仕上がります。

好みもあるとは思いますが、紫外線の加減で識別できる色の幅が狭く、微妙な色がわからないんだそうです。

日本人好みの桜色や、ベージュピンクが伝わらず、以前の仕事でタイでピンクをオーダーするときはいつも失敗ばかりでした。

特に黒や白が縁起が悪いとされる中国、韓国、タイなどは、今でこそファッションとして使うことも多いですが、やはり気合が入るときは赤やピンクが多くなります。

暖かい国の方はもともと紫外線の量とかで日本人ほど色が見えていないことがあるらしく、また日本人ほど色を細かく区別する習慣もないので、細かい色がわからないことも多いです。

なので日本人より派手な色合いになるのです。 年配の方の服がどんどん派手になるのも同じ理由です。

感性や美学というのは、センスの問題だけではなく、習慣や環境でも違うということではないでしょうか。

日本の色の名前の多さと良さ

リズベスの糸も楽しい名前が付いてるものがたくさんありますが、着物などに使われる日本の絹の糸も、色の名前はとても多く、優雅で繊細です。

当店でもお取り扱いのある大黒絲業さんの絹穴糸は京都で染めている糸なのですが、色番の他にも日本名が付いていて、その名前を見ているだけでも「この糸はどうしてそう言われるのだろう・・・」と楽しくなります。

【涅色(くりいろ)】というこの色は、黒に近い赤みの少ない茶色ですが、涅色は栗色ではなく、水の中の土の色だそうです。

地味ですが、味があってとても気に入っています。

【古書再現シリーズ】Silk VANDYKE LAPPETキット

1866年 イギリス THE COMPLETE TATTING BOOK MLLE RIEGOより

スプリットリングでギザギザに作った2本を、真ん中でつないでラペット(胸や頭に垂らす布)またはタイのように作ります。サイズ: 90cm×6cm

絹穴糸・レシピ 使用道具:シャトル2個・ハサミ・ボンドまたはとじ針

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